北斗市観光協会、ツアー客が田植え体験
update 2015/5/31 10:21
【北斗】来年3月の北海道新幹線開業後に主力となる旅行商品づくりを目指し、北斗市観光協会(佐々木博史会長)が計画した体験型観光モニターツアーが29日から市内で始まっている。30日はツアー客17人が昔ながらの手植えによる田植えを楽しんだ。
ツアーは東京の旅行会社「クラブツーリズム」が主催し、東京都内、近郊をターゲットに募集した。参加者には特典があり、道南産ブランド米「ふっくりんこ」の新米20`とトウモロコシ、ジャガイモ、カボチャの詰め合わせを収穫時期に送る。
29日午後に北斗市入りし、初日はきじひき高原展望台(村山)やトラピスト修道院(三ツ石)を訪問した。
30日は米貯蔵施設「函館育ちライスターミナル」(村内)を見学した後、近くの田んぼで「ふっくりんこ」の田植えに挑戦。ツアー客はJA新はこだて職員の説明を聞いた後、早速、泥土に足を踏み入れ、苗を1束1束丁寧に植えていた。
子どもの時以来久しぶりの田植えを体験したという東京在住の箭内克寿さん(76)は「田植えを目的に申し込んだ。植えた苗がしっかり育つのか心配ですが、昔を思い出した」と笑顔を見せていた。
今回のツアーに協力した田んぼ所有者の木村正美さん(60)「体験を通してお米の大切さを認識してもらい、たくさん食べてほしい」と話していた。
同協会は今後、夏野菜の農業体験のほか、漁業体験のツアーも計画しており、吉村純一事務局長は「一次産業と観光のかかわりを深め、北斗ならではのグリーンツーリズムを推進したい」と話している。
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