昨年度取扱高20億円割れ、函館物産協会
update 2015/5/29 10:15
函館物産協会(田口修会長、会員77社)は2014年度の取扱高をまとめた。全国の百貨店で開かれた物産展の売り上げは前年度比9・9%減の18億9883万円で、05年度以来の20億円割れとなった。事務局の市商業振興課は「地方百貨店での催事機会が減少し、消費税引き上げによる個人消費の落ち込みの影響もあった」としている。
昨年度は、道主催の北海道の物産と観光展31会場、延べ403日間、百貨店主催の物産展は延べ196会場、延べ2035日間に参加。会期中に函館特集を組んだ会場は28会場あり、ミスはこだてによるPRも行われている。例年、秋に開催のピークを迎え、水産物、水産加工品は根強い人気があるほか、菓子類の売り上げも好調だという。
取扱高は2006年度に初めて20億円を突破。北海道ブームを受けて、08、09年度は24億円台にまで伸ばしたが、10年度以降は減少が続いている。東京や大阪の大都市圏での開催は売り上げが好調だが、閉店や春と秋の2回開催を1回に集約するなど、地方都市での催事機会縮小が影響しているとし、同課は「北海道物産展自体のマンネリ化を指摘する声もある」とする。
本年度は北海道新幹線の開業を来年3月に控え、函館展開催の引き合いが増えているとし、青函物産展の件数も昨年の4件から今年は5件に増加。埼玉県川越市や栃木県宇都宮市内での開催を予定する。
また、昨年、函館市と包括連携協定を結んだ流通大手イオングループ傘下のダイエーの各店舗で函館フェアが開かれるなど、同協会を介さない催事機会もある。同課は「百貨店以外の量販店、コンビニエンスストアなど、販路拡大の機会をとらえていき、会員企業の出展支援に努めたい」としている。
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