特定失踪者問題調査会 江差・乙部で情報収集

update 2015/5/28 09:58


 【江差、乙部】北朝鮮による拉致被害者の救出活動への働き掛けなどに取り組む民間団体「特定失踪者問題調査会」(東京、荒木和博代表)の現地調査が27日、江差と乙部両町の沿岸で行われた。桧山での調査は初めてで、北朝鮮の元幹部の証言などに基づいて情報収集した。

 同会が2011年から全国で取り組む26回目の調査(道内では4回目)で、荒木代表ら8人が来町した。

 朝鮮総連の韓光熙(ハンガンヒ)元財務副局長が工作員の活動ポイントとして「椴川」について証言していたとし、江差町の椴川橋付近の砂浜を見て回り「潜入するには人目につきにくい場所が選ばれる」など一帯の地形を確認した。

 元幹部らの証言にはないが、不審船事案の発生や地域でも行方不明者がいることから、江差かもめ島でも調査した。

 1956年に北朝鮮工作員が漁船で乙部漁港に密入国し、翌57年に検挙された「弘昇丸事件」などの現地調査も行い、当時の様子を知る高齢者から話を聞いた。

 荒木代表(58)は「現地調査と貴重な証言をしっかり検証し、引き続き日本政府に問題解決に向けて働きかけていく」としている。同会は28日にせたなで現地調査し、29日に小樽で記者会見する予定。

 同会は一連の問題に関する情報提供を求めている。同会事務局(TEL03・5684・5058)へ。

提供 - 函館新聞社

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