函館の小中校、児童生徒が減少
update 2015/5/24 10:27
函館市教委はこのほど、本年度の市立小・中学校の児童・生徒数(1日現在)をまとめた。小学生は前年度比191人減の1万854人、中学生は同196人減の5598人(ともに特別支援学級を含む)で、市の少子化が深刻化している状況がうかがえる。特別支援学級の児童・生徒数は小・中学校とも増加傾向で、より良い教育環境を求める保護者が増えている。
市内小・中学校の児童・生徒数のピークは、小学校が1982年で3万1207人、中学校は87年で1万5505人に上った。2004年12月に市と旧戸井町、旧恵山町、旧椴法華村、旧南茅部町が合併し、いったん人数は増加したものの、ピーク時から本年度まで減少傾向に歯止めが掛かっていない。
学級数も減少を続けており、小学校が前年度比10減の482学級、中学校も1減の218学級(特別支援学級含む)となった。
市は市立小・中学校再編計画に基づき、来年度に桐花、五稜、大川中を1校に、18年度に的場、光成、凌雲中を1校に統廃合する方針を固めている。小学校12学級以上、中学校9学級以上の規模を確保したい考え。ただ、市教委は「児童・生徒数は想定以上の減り方をしており、学級規模の変更なども視野に入れる必要がある」とかたる。
80年代に桔梗中や赤川中などが新設されてから、生徒数は旧市街で減少し、郊外の学校で増加する傾向がある。また、本年度の光成中の1年生は13人と生徒数の減少が目立ち、校区の高盛小や金堀小の卒業生の多くが、指定変更で的場中に入学したという。市教委は「人口流出や市内間移動などの背景を考慮しながら、スピ—ド感を持って再編を進めていく」としている。
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