函大1年の授業に初導入 元町散策 西部地区学ぶ

update 2015/5/23 10:15


 函館大(野又淳司学長)は本年度、1年生が市内西部地区を散策するユニークな授業を初めて導入した。学生の半数が市外出身のため、函館観光の中心地である同地区について理解を深めるのが狙い。22日には学生20人が「函館まちあるきガイド」の案内で元町周辺を歩いた。

 新入生62人のうち半分が市外出身。函大は西部地区をフィールドとした調査研究に力を入れているが、同地区を訪れたことがない学生も少なくないという。

 学生たちは函館山にバスで登り、山頂や売店を見学。その後、函大ベイエリア・サテライト(末広町)に移動し、同拠点を基点に元町周辺1・5`を1時間かけて散策した。

 土田尚史さん(39)がガイドを務め、基坂や旧イギリス領事館、元町公園、旧函館区公会堂、八幡坂、函館ハリストス正教会など教会群、東本願寺函館別院を巡った。土田さんは「西部地区はかつて百貨店や銀行などがあり、まちの中心地だった。和洋折衷の建築物が多いのも特徴」と紹介。明治時代に入ってからは、耐火対策としてレンガやコンクリート造の建物が建てられた歴史も披露した。

 神奈川県出身の福岡美輝(みつき)さん(18)は「函館は伝統的な建物がたくさん受け継がれており、素晴らしいまち。鎌倉と似ている」と話した。  函大地域連携センターは「函館を研究する上で、まずは学生たちに観光地を知ってほしい」と期待を込める。

提供 - 函館新聞社

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