大きくなって戻ってきてね ひやま復興対策協 ニシン稚魚10万匹放流
update 2015/5/23 10:15
【上ノ国】ひやま地域ニシン復興対策協議会(会長・工藤昇町長)は22日、上ノ国漁港にニシンの稚魚10万匹を放流した。地元漁師と園児らが参加し、資源復活を願った。
稚魚は今年1月に江差・上ノ国沖合で獲れた親ニシンから採卵、せたなの栽培公社で育てた。100万粒から12万4500匹を放流用に確保したという。
工藤町長は「何とか桧山のために、来年は100万単位で放流できるように道に働き掛けていく。夢と希望を持って事業を進めたい」とあいさつ。来賓の立花謙二桧山振興局長も「道も全面的にバックアップしていきたい」と述べた。
稚魚は体長6aで1匹平均1・6c。上ノ国保育所の年長児20人が「魚を食べるときは残さないで食べます。海をきれいにするので大きく育って帰ってきてね」とニシンを激励≠オた。保育所実習で付き添った上ノ国高校3年の浅沼有人君(17)は「将来は漁師を目指しているので、このニシンが元気に育ってくれることを願いたい」と話していた。
今年の放流は上ノ国のほか江差や乙部など計8カ所で、25日には奥尻で行われる予定。協議会事務局によると、これまでの放流実績は2009年度の桧山振興局独自事業を含めて延べ106万匹に上る。
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