新函館北斗駅へバス120本…函館バス運行計画
update 2015/5/22 10:23
函館バス(森健二社長)は21日、来年3月の北海道新幹線開業に合わせ、新函館北斗駅へ乗り入れる路線バスを現在の約4倍の120本程度に増やし、併せて新規2路線の運行を開始する計画を明らかにした。同駅と函館市内、道南各地域を結ぶ交通網を整備し、新幹線利用客の利便性を高める狙い。今後関係機関と協議し、新幹線のダイヤ発表後に運行時刻を決定する。
運行計画によると、同駅と函館市内を結ぶ便は70本増便し、1日約100本を予定。現在、七飯町内を発着点としている70本のバスの起点を同駅に変更する。系統は6種類で、大野新道または国道5号線を経由し、五稜郭や美原、湯の川方面へ向かう。運行時間は、同駅から五稜郭エリアまでが約55分、函館駅前までは約1時間5分を見込む。このほか、函館駅と鹿部、せたな、江差を結ぶ各路線バス合計18本もすべて新函館北斗駅へ乗り入れる。
新幹線開業と同時に、函館駅と湯の川温泉街を結ぶ快速バスも新たに運行を始める。新函館北斗駅と函館駅を結ぶJRのアクセス列車「はこだてライナー」の発着に合わせて運行。函館駅を出発後、ノンストップで湯の川エリアへ向かい、主要ホテルに停車する。函館湯の川温泉協同組合の河内孝善副理事長は「快速バスの運行は長年の要望だったので、大変喜ばしい」と歓迎する。
また、昭和営業所を起点とし、美原町内を巡回して新函館北斗駅へ向かう「美原連絡バス」も新設。新幹線を利用する美原地区の住民の利便性向上を図る。
新幹線で同駅を下車した後の乗り継ぎを巡っては、アクセス列車が最もニーズが高いものの、新幹線の定員731人に対し、アクセス列車は定員441人と、他の交通機関が担う役割は少なくない。函館地区ハイヤー協会は同駅からエリア限定で、定額制タクシーの導入を検討している。
函館バスの内沢博昭バス事業部次長は「将来にわたって継続可能な2次交通としての路線バスの役割を果たしていきたい」と話している。
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