大農高に金沢「兼六園菊桜」植樹

update 2015/5/19 10:19


 【北斗】大野農業高鹿島ヶ丘同窓会(三浦利明会長)は18日、同校の桜公園で金沢・兼六園で国の天然記念物にも指定されていた銘木「兼六園菊桜」を植える「植樹祭」を行った。同校の生徒を含む関係者ら約40人が参加し、桜を大切に育てることを誓い合った。

 北海道新幹線の開業を祝う記念植樹。同窓会や七飯町在住で桜研究家・桜守の浅利政俊さん(84)、同校が協力して実施した。3月に北陸新幹線が開業した「金沢」の桜を植樹することで、観光発展などにつなげてほしいとの願いも込められている。

 今回植えた兼六園菊桜は約40年前、浅利さんの元に国立遺伝学研究所(静岡)から兼六園の原木を接ぎ木する依頼があり、松前町桜見本園で育ててきた親木をさらに接ぎ木した樹齢約10年の「子ども桜」だ。道内では、同校・松前・函館に咲く3本しか存在しない。

 植樹祭で三浦会長は「将来、北斗市の観光名所になってもらえればうれしい」とあいさつ。参加者は順番に桜の根元へ優しく土を被せていった。農業クラブ会長の田口愛弥さん(17)=同高3=は「これをきっかけに金沢との交流を広げ、大農高について深く知ってもらいたい」とほほえんだ。

提供 - 函館新聞社

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