道新幹線開業対策推進機構、観光路線バスの車両、停留所整備
update 2015/5/19 10:18
北海道新幹線新函館開業対策推進機構(会長・西村憲人函館商工会議所副会頭)は本年度の事業として、新函館北斗駅と函館市内を結ぶ交通アクセスや観光地などをまとめたガイドマップの作成に乗り出す。二次交通の情報を一元化し、観光客の利便性を高めるのが狙いだ。同時に補助事業として、市内を走行する観光路線バスの車両や停留所の整備にも着手、2年計画で完成を目指す。
新事業計画は合計で540万円の予算を計上、18日に開かれた同機構の総会で承認された。交通ガイドマップには、新函館北斗駅—函館駅間のアクセス列車「はこだてライナー」をはじめ、函館市内を運行するバス、市電、ロープウェーなどの路線図や時刻表、運賃などを盛り込む。「わかりやすさが最大のコンセプト」(同機構)とし、代表的な観光地へのおすすめルートも掲載する計画だ。
他都市の取り組みを参考にしながら各交通事業者と協議し、今夏までに仕様を決定する。配付は交通機関の車内や営業所、観光・宿泊施設などで行う予定。
観光路線バスは、元町・ベイエリア周遊号と五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスが対象。通常の路線バスと同じ外装で運行する車両を一新、一目で観光バスと認識できるようラッピングを施し、本年度と来年度で2台ずつ整備する。
また、専用のバス停を24箇所で新設。「現状のバス停は、特徴が乏しい」(同機構)として、停留所に観光案内地図などを掲示する計画で、本年度は12箇所の設置を目指す。観光路線バスの充実化に向けた費用は、同機構が経費の半分を負担する見通し。
総会ではこのほか、PRグッズの制作や市民向けの啓発活動などを継続して行うことを確認した。西村会長は「おもてなしの事業を中心に、今後もいろいろなプランを推し進めていきたい」としている。
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