2年連続で単年度黒字 市営競輪

update 2015/5/17 10:18


 函館市競輪事業部は、2014年度の自転車競走事業特別会計決算見込みをまとめた。歳入が歳出を4627万円上回り、2年連続の単年度黒字を確保し、累積赤字額は5億3000万円にまで圧縮される見通しとなった。全国の競輪全体の売り上げは昨年度、23年ぶりに上昇に転じ、函館ではナイター開催の普通競輪(FT・FU)の売り上げ収入が大幅に増加した。

 同部は21日の市議会臨時会に、累積赤字分を補てんする繰り上げ充用金として5億3000万円を追加計上する本年度の補正予算案を提出する。

 昨年度の開催収入は函館記念(GV)で56億5918万円、普通競輪で99億8505万円など、計156億7105万円。13年度比で、記念競輪は3億5192万円の減収となったが、普通競輪は14億4205万円売り上げを伸ばし、歳入全体で同比10億8802万円増加した。

 普通競輪の売り上げ増加について、同部は「14年度は全国の競輪場間でFTのナイター競輪の開催日程の調整が進み、競合日数が減ったためで、開催日数は13年度より3日少ないが、1日当たりの売り上げが増加した」とする。

 単年度黒字の確保で、累積赤字額は5億7627万円から5億3000万円にまで圧縮される見通し。また、02、03年度の競輪場改築に伴う起債の残高は昨年度末で約7億8500万円だが、17年度で大半の償還が終わる見通し。同課は単年度黒字の確保が続けば20年度ごろに累積赤字額が解消されるとしている。

 本年度は8月21〜23日に5年ぶりとなるGUレース「サマーナイトフェスティバル」が組まれ、函館記念(10月31日〜11月3日)と合わせ、さらなる収益の増加を見込んでいる。

提供 - 函館新聞社

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