自治体の「観光力」算出 消費額基準 函館2位
update 2015/5/14 10:17
日本政策投資銀行北海道支店は、道内179市町村を対象に2013年度の入り込み客数と観光客の消費額を基にした「観光力」を数値化した。日帰り客、日本人宿泊客、外国人宿泊客の消費額に係数を設定。札幌市(1万2983点)に続き、函館市は2位で4016点、3位は小樽市の2195点と続いた。函館は宿泊客でポイントを伸ばしたが、小樽市や旭川市(6位)など、日帰り客の多い自治体も上位となった。観光地としての強みのある自治体がポイントを伸ばす傾向がうかがえる。
係数は日本人宿泊客1人当たりの消費額を1とした場合、日帰り客を0・22、外国人宿泊客を1・32と設定。宿泊は延べ数で計算し、各数値を合算した。宿泊施設の集中する都市部や宿泊客数の多い観光地が上位を占めた。
札幌を除く上位都市のうち、宿泊客の比重が高いのは函館市、登別市、釧路市、日帰り客では小樽市、旭川市、千歳市となった。函館よりも小樽の方が観光客の総数は多いが、観光客動向の違いが数値に反映された。登別市、倶知安町、上川町などは外国人客の多さで総合得点を伸ばした。
また、観光力を人口で割り、各市町村の産業における観光産業の比重がどの程度あるかを「観光まち度」として数値化。占冠村、留寿都村、上川町、喜茂別町、赤井川村と続いた。同支店は「観光まち度は観光産業がどれだけ住民に身近なものかを表す指標で、ウインターリゾート地など強みがある自治体が上位になった」とする。
このほか、03年度との数値比較も公表した。同支店は「自治体間の序列ではなく、10年間の数値の上がり下がりを比較しながら、これからの観光をどのようにしていくか議論をしてもらうきっかけにしてもらいたい」としている。
調査結果は政投銀のホームページ(http://
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