中小企業向け融資制度の利用増加
update 2015/5/5 10:13
函館市経済部は2014年度の中小企業向け融資制度の利用状況をまとめた。運転資金、設備資金を貸し出す「一般支援資金」と「小口ファイト資金」の利用総数は13年度比104件増の517件、金額は同9億8780万5000円増の53億5652万5000円だった。融資制度全体では6億4137万円増加した。サービス業、小売業を中心に資金需要の増加が目立った。
一般支援資金の内訳は、仕入れ、決済資金などに充てる運転資金で343件、44億5029万円、設備資金は46件、3億3843万円だった。昨年度に創設した青森県への進出、企業連携などに融資する「青函地域活性化資金」はいずれも運転資金で4件、6500万円の利用があった。小規模事業所向けの小口ファイト資金も利用が増え、124件、5億279万円だった。
このほか、産業活性化資金として12件、2億1661万円。新規開業者向けのチャレンジ資金は7件、4950万円で、中心市街地活性化基本計画エリア内の利用が3件あった。
全融資件数536件を業種別にみると、サービス業の利用件数が43件増えて131件と最も多く、建設業117件、小売業112件と続く。製造業の利用も前年度と比べ27件増えた。
本年度は各融資制度に変更はないが、融資利率をより低利に設定し、利用しやすく改善した。市商業振興課は「13年度から導入した経営改善に努める企業への優遇利率の適用件数も多く、小売、サービス、建設業での資金需要が目立った。青函資金の活用も各機関に働き掛けながら、利用を促したい」としている。
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