市民活動が9条守る 憲法記念日に道南で集会

update 2015/5/4 10:20


 市民団体「戦争をしないための選択・9条を考える道南の会」は憲法記念日の3日、函館市芸術ホールで講演会「道南市民の集い 世界の希望9条と市民の力」を開いた。中央大総合政策学部の目加田説子教授(国際政治学)が「平和と市民」と題して講演、約520人が耳を傾けた。

 日曜のテレビ番組「サンデーモーニング」(HBC)でのコメンテーターとして活躍する目加田さん。

 講演では、海外メディアの批判的な記事に圧力をかける外務省の行為が、民主主義の根幹である報道の自由を侵害すると指摘。自ら携わる対人地雷やクラスター爆弾の廃絶運動について、中堅国家と市民活動が連携して禁止条約を成立させた事例を紹介した。その上で「憲法9条は大事。9条を守るには擁護の声を上げるだけでなく、たゆまぬ活動があってこそ守られる」と強調した。

 講演に先立ち、今年1月に死去した函館出身の憲法研究者で東大名誉教授の奥平康弘さんをしのび、妻せい子さん(東京在住)が登壇。「憲法が壊されていく危機を残念に思う。若い世代が憲法を生きたものにしていかないといけない」と訴えた。道南の会運営委員の徳永好治さんも「奥平先生の志を受け継ぎ、憲法を生かす市民の営みを」と呼び掛けた。

提供 - 函館新聞社

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