GW 観光本番
update 2015/4/30 10:08
大型連休が本格化した29日、函館市内は青空が広がるさわやかな天気となり、観光施設や花見の名所には多くの観光客や家族連れが訪れた。観光シーズンも本番を迎え、主要観光施設や宿泊施設は集客の期待が高まっている。ゴールデンウイーク(GW)は30日、5月1日と平日を挟むため、にぎわいのピークは2日からとみられる。
五稜郭タワーは前年を上回る好調な出だし。「今年は桜の開花が例年より大幅に早く、ちょうど見ごろを迎えており、観光客の動きが良い」と喜ぶ。函館山ロープウェイは「29日は霧が発生した影響もあり、さほど混雑はしなかった」とした。3月から中国本土との定期路線開設、台湾便の毎日運航が始まったことから、両社は「中国や台湾など海外からの観光客も多い。今後はさらに増加が期待できる」としている。
桜の見ごろを迎えた五稜郭公園ではのんびり花見を楽しんだり、仲間とジンギスカン鍋を囲んだりする姿が多く見られたほか、トラピスチヌ修道院(上湯川町)にも道内客らが大勢訪れた。帯広市から訪れた後藤和子さん(58)は「天気が良く、鳥のさえずりも聞こえ、とても気持ち良かった」と話した。
一方、GW後半の集客への期待の声も高まる。元町地区の通称「ソフトクリーム通り」にある「函館元町宇須岸の館」の店主・前側直己さん(66)は「きょうは肌寒いこともあり、通りの人は少なかった。観光客は3〜5日に集中すると見込んでいる。好天に恵まれればうれしい」と話した。
JR函館駅では、観光客や大型連休期間を古里で過ごす帰省者らで混雑した。仙台から夫婦で訪れた松田敏夫さん(57)は、「函館に来るのは約10年ぶり。温泉と海鮮料理が楽しみ」と笑顔で話していた。JR北海道によると、この日函館に到着した特急のうち、札幌発の2便で指定席が満席になったという。同社はUターンのピークを5日ごろとみている。
宿泊施設の予約は好調。函館国際ホテル(大手町)では、29日から5月5日まで満室の状況。以降の6〜12日もほぼ満室だという。同ホテルの宿泊部担当者は「桜の開花が例年よりかなり早かったが、ほぼ例年通りの状況」としている。
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