富岡の車暴走事件、親子救出の3人に感謝状

update 2015/4/29 10:13


 函館市内の市道で親子3人が車ではねられた事件で、救護活動に貢献したとして函館中央署(堀内巖署長)は28日、同市亀田中野町の会社役員橋本英幸さん(49)、同市亀田町の会社役員菊地徹さん(44)、北斗市市渡の保育士原田貴子さん(50)の3人に感謝状を贈呈した。

 同署によると、事件は4月10日昼ごろ、函館市富岡町3の市道で、同市内の無職中村孝容疑者(43)が軽乗用車で歩道に乗り上げ、同市内の父親(23)とその長女(3)、長男(1)をはね、軽傷を負わせた。容疑者は3人をはねた後、暴行を加えようとしていた。

 橋本さんは、親子が殴られているのを目撃し、もみ合いになりながら同容疑者を親子から引きはがし、警察に通報した。現場前の保育園に勤務する原田さんは長女を抱きかかえてかばい、園内に運んだ後、同容疑者に肩を殴られた。菊地さんは父親を肩で担いで園内に入れ、原田さんを殴っていた同容疑者に「やめろ」と言って止め、その場から立ち去らせた。

 橋本さんは「人として当たり前のことをした。それぞれのバランスがあって助けることができた」と振り返る。原田さんは「無我夢中で、怖いかどうか考える余裕はなかった。今後は保育園でも不審者対策に取り組んでいきたい」と述べた。菊地さんは「はじめは事故だと思ったが、殴りかかってきたのでただごとではなかった。みなさんと連携できた」と話した。

 堀内署長は「たまたま通りかかった市民が、とっさに困っている人を助けようとした結果。3人とも素晴らしい」と感謝を述べた。

提供 - 函館新聞社

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