こぶし座 韓国で公演へ
update 2015/4/25 10:15
函館市陣川町のNPO法人「民族歌舞団こぶし座」(横井正人理事長)が5月2、3の両日、韓国ソウル特別市主催の多文化国際友好イベント「ソウルフレンドシップフェア2015」に出演する。道南の郷土芸能を中心に踊りや演奏を披露する予定で、本番に向け準備に余念がない。
道とソウル特別市は2010年、友好交流協定を結び、多様な分野で交流を深めている。2月に同市からフェアへの招待状が届いた道は、こぶし座に参加を依頼し、3月上旬に出演することが決まった。
こぶし座の6人は30日に函館を出発。5月1日のリハーサル後、2日は同市庁前(ソウル広場)の特設メーンステージで演技を披露するほか、演奏パレードにも参加。3日は世界各国の食や観光を紹介するブースが並ぶ武橋洞(ムギョドンギル)通りの特設サブステージで公演し、市庁舎地下1階で観客に楽器や歌などを教えて交流を楽しむ。
1回の公演は30分ほどで、演目は江差姥神大神宮渡御祭の「江差祭りばやし」、松前町の「江良杵振り舞」、東京都葛飾区に伝わる獅子舞「寿獅子」、神奈川県の漁業者たちに伝わる「ぶち合わせ太鼓」を披露する。
横井理事長(60)は「日本の伝統芸能を多くの人に見て楽しんでもらいたい。道代表として日韓の友好関係を深めるための役に立てればうれしい」と意気込んでいる。
こぶし座は1965年、民俗芸能の創造と普及を目指し國田修司さんら3人で創立。今年結成50周年の節目を迎え、8月には函館市芸術ホールで記念公演も予定している。
団員は現在7人で、道内の小・中学校やイベント出演など年間約120回の公演を行っている。海外公演は79年のインド、2008年のロシアに続いて3カ国目。
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