ライター野村さん、「大間原発」ルポ出版

update 2015/4/18 10:14


 函館在住のフリーライター野村保子さんが、新刊「大間原発と日本の未来」(寿郎社)を出版した。対岸で建設が進む同原発にどう向き合うかという問題について市民視点で書き下ろしたルポルタージュで、「危険な大間原発を止めるため、ぜひ読んでほしい」と呼び掛けている。

 野村さんは、1986年に発生した旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を契機に反核を意識するようになった。94年には市民団体「ストップ大間原発道南の会」設立の呼び掛け人となり、反原発運動にかかわりはじめた。現在係争中の建設差し止め訴訟について「大間原発訴訟の会」(竹田とし子代表)原告団にも参加している。

 2012年、地方からの発信を強める個性的な同社(札幌)の編集者から依頼を受け、執筆を開始。14年には函館市が自治体初の建設差し止め訴訟を起こすなど情勢の変化もあり、何度も書き直す作業を経て上梓した。

 全13章のほか、序章と終章が付く。3月末で京大原子炉実験所助教を定年退官した小出裕章氏が解説を寄せている。フルMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)原発の危険性やABWR(改良型沸騰水型軽水炉)についても、平易な文章で分かりやすく説明している。

 野村さんは「大間は自分の問題になったときに止まる。危険を知ることで大間は止まるので、建設問題に向き合ったことのない人にも手に取ってほしい」と話す。

 3月31日発行。四六判。296n。定価2052円。問い合わせは野村さん(TEL090・6696・5781)へ。

提供 - 函館新聞社

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