現新一騎打ちへ、函館市長選あす告示

update 2015/4/18 10:14


 統一地方選後半戦で、任期満了に伴う函館市長選と函館市議会議員選、北斗市議会議員選が19日に告示される。午前8時半から函館、北斗両市役所で立候補受け付けが行われ、26日の投票日まで7日間の選挙戦に突入する。函館市長選は無所属現職の工藤寿樹氏(65)と、無所属新人で元衆院議員秘書の広田知朗氏(54)=五十音順=の一騎打ちとなる見通しだ。

 市長選は過去2回、現職市長と元副市長が対決する構図が続いていたが、今回は2003年の井上博司氏(現職)と斎藤進氏(新人)以来となる、現職と民間出身候補の争いとなる。

 工藤氏は「改革と挑戦」を掲げ、自治体で初めてとなる大間原発差し止め訴訟の提起で全国的な注目を集めた。2期目に向けては経済再生と少子化対策を最重要政策に挙げる。来年3月に迫る北海道新幹線開業を見据えた中心市街地の活性化や、外国人観光客の誘致促進を打ち出し、交流人口の拡大を訴える。ハード面では亀田地区の老朽化した公共施設を整理統合した「市民プラザ」の建設を盛り込んだ。

 1期目は2年連続の収支均衡予算実現など、財政再建で実績を挙げた。行財政改革で生まれた財源を福祉や教育の充実に回す方針も打ち出した。  広田氏は当初、道議選函館市区に出馬する意向を示していたが、市長選戦後初の無投票を避ける観点から方針を一転、4月上旬に立候補を表明した。「民間市長にバトンタッチ」をスローガンに掲げて挑む。

 工藤氏が手掛けた大間原発訴訟を批判し、訴訟を取り下げた上で原発から半径30`圏内の他自治体との連携や、全国市長会への働き掛けを通じて建設中止を訴えていく考え。政策では高齢者交通料金助成の上限撤廃や小・中学校統廃合の見直し、外国人留学生の誘致に向けた西部地区での「国際交流会館」整備などを掲げ、現職とのカラーの違いを打ち出している。

 工藤氏は大間原発差し止め訴訟で市議会の全会一致を得たほか、自民、公明が推薦、民主も支援を表明。函館商工会議所の政治団体、日本商工連盟函館地区連盟も推薦を決め、独走態勢を築いている。対する広田氏は高校卒業後の約35年間函館を離れ、伊達市議や衆院議員秘書の経験を積んできた。支援体制が手薄な中で現職に対する批判票をどれだけ集められるかが、選挙戦の鍵を握る。

 函館市議選(定数30)には現職26人、元職1人、新人6人の計33人が出馬を予定。北斗市議選(同22)には現職19人、元職2人、新人3人の計24人が立候補する見通し。

提供 - 函館新聞社

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