JR北幹部「3時間50分台」確実、新函館北斗−東京最速列車
update 2015/4/18 10:14
JR北海道は、2016年3月に開業する北海道新幹線で焦点となっている高速走行について、新函館北斗−東京間を1日1往復、3時間50分台で運行する方針を固めた。16日に東京都内で開かれた与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の勉強会で同社幹部が実現を目指すことを明言。運行ダイヤに4時間を切る列車が加わることがほぼ確実になった。木古内駅などの停車駅を通過させることで実現する。
勉強会の事務局長を務める前田一男衆院議員が17日に函館市内で開いた定例会見で明らかにした。
北海道新幹線は青函トンネルを含む約82`が在来線との共用区間。貨物列車とすれ違う場合、安全確保のために速度を落とさなければならず、新函館北斗—東京間は4時間10分ほどになるとみられている。
ただ、沿線自治体や地元経済界は利用者へのアピール効果のために3時間台で運行する列車を加えるように要望。与党PTも国交省とさまざまな案を検討し、同社に申し入れていた。
同社は、停車駅を通過することで青函トンネル内を140`で走行しても3時間台での運行が可能と判断。勉強会に出席した菅野光洋常務は、最低でも1日1往復3時間50分台での運行を目指すと説明した。具体的な時間や通過する駅に関しては明言を避けた。
今後は18年春までに貨物列車の時間の調整で200`台を目指すほか、すれ違い時の減速システムの開発を検討していくという。会見で前田氏は「安全性を第一に考え、さらなる高速化を目指してもらいたい」と語った。
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