映画「函館珈琲」来春全国公開へ

update 2015/4/17 10:10


 函館港イルミナシオン映画祭実行委員会(米田哲平委員長)は16日、2013年の第17回シナリオ大賞グランプリ作品「函館珈琲」の映画制作発表を市内で行った。今夏函館で撮影し、来春の全国公開を目指す。実行委は今後10年で5本の映画を撮る計画も発表した。

 同映画祭は函館の街から映画やその人材を発掘・発信を目指し、1995年にスタート。シナリオ大賞受賞作品は過去に長編5本が映画化されているが、2008年公開の「おとなり」以降、制作されていなかった。実行委は今年で20周年を迎えるのを契機に、シナリオ賞を映画化するプロジェクトを立ち上げ、第1回目として脚本家・いとう菜のはさんの「函館珈琲」を制作する。

 同作品は、西洋風アパートを中心にさまざまな事情を抱えたガラス職人やテディベア作家ら住民の日常を描く。「ソウルフラワートレイン」「キッチンドライブ」などで知られる西尾孔志監督がメガホンを取り、札幌市出身のAzumi(あずみ)さんがピンホールカメラマン役として出演する。

 会見で、西尾監督は「函館の持つ真っすぐさや純粋さがこの題材に合い、町自体が背中を押してくれているような気がする。30、40代の青春映画として描き、若い監督たちが函館で映画を撮るのが一つのステータスになるような記念すべき作品にしたい」、Azumiさんは「函館を舞台にした作品と出会い、道民として縁を感じる。精一杯頑張りたい」と意気込みを語った。

提供 - 函館新聞社

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