統一選前半戦終了、景気や原発など課題解決望む声
update 2015/4/14 10:28
統一地方選の前半戦が終わって一夜明けた13日、道南の有権者からは大間原発(青森県大間町)の建設問題や景気対策、人口減少への対応など、さまざまな課題の解決を道政に望む声が聞かれた。
道知事選は現職が道政初の4選を果たし、道議選は函館市区、北斗市区とも現職が議席を守り、桧山振興局区は新人が初当選した。
函館市の大学職員伊藤拓也さん(32)は「道民はあまり変化を望まないのかなという印象。個人的には変化を期待していた面もあった」と振り返り「景気回復や原発問題に取り組む人に投票した。新幹線開業は大きなチャンスなので、逃さないよう頑張ってほしい」と要望。函館市の主婦伊早坂祐子さん(57)は「大間原発は絶対に稼働させないでほしい。福島は原発事故から丸4年たったが、復興が進んでいない。北海道南西沖地震を経験した道民のためにも、エネルギー政策の転換など原発に頼らないまちづくりを」と訴える。
人口減少への対応も急がれる。函館市の接客業小辻美希さん(22)は「函館を活気あるまちにするためには、市民が気軽に外出できる環境が必要。子どもの元気な声が響く公園や、高齢者がいきいきと会話を楽しめる場を整備してほしい」と求める。
中小企業をめぐる環境は厳しいままだ。函館市の人材派遣会社社長手塚美子さん(62)は「真っ先に景気回復と雇用拡大、人口流出の歯止めに取り組んでもらいたいとの思いを一票に託した」と話す。「新幹線開業をしっかり生かし、本道、函館が元気になる政策を打ち出してほしい」と注文する。
雇用対策や子育て支援を望む声も多い。函館市の主婦池田華奈さん(37)は「北海道で働きたくても働き口がないという話を聞くので、雇用や景気対策に力を入れてもらいたい。子どもも生まれるので、子育てしやすい環境づくりを進めてほしい」。
北斗市の会社経営北林亨さん(52)は「新函館北斗駅の開業に伴い、人の出入りが多くなる。市民や観光客の安全安心を守るため市内に北斗警察署設置を考えてほしい」と望む。
一次産業振興も欠かせない。乙部町の漁業男性(59)は「知事と道議ともに漁業振興に力を入れると言っていたので期待はある。町長らと力を合わせて頑張ってもらいたい」と願う。
函館市の会社員田島拡実さん(57)は「高橋さんには、女性ならではの視点で新たな政策を提示し、北海道の明るい未来を導いてくれるよう期待したい」と力を込める。
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