新幹線開業に向け二次交通など議論
update 2015/4/7 10:23
道商工会議所連合会(高向巌会頭)と道商工会連合会(荒尾孝司会長)は6日、来年3月の北海道新幹線開業に向け、渡島・桧山管内の商工会議所会頭・商工会会長らとの意見交換会を函館市内のホテルで開いた。関係者約60人が出席し、二次交通や情報共有のあり方などについて議論を交わした。また、JR北海道の担当者は開業直前の試乗会に約3万人程度を招待する方針であることを明らかにした。
両連合会が1月に締結した包括連携協定に基づく初めての事業。高向会頭は「観光客の受け入れ態勢など、さまざまな課題がある。解決に向けて民間が連携し、新幹線時代を迎えたい」とあいさつした。
討論に先立ち、管内の商工会議所・商工会を対象とした事前アンケートの結果報告があり、▽2次交通の整備不足▽宿泊施設など受け入れ態勢の不足▽開業イベントなどの連携不足が道南地域の課題として挙げられた。続けて情報提供が行われ、JR北海道の菅野光洋常務は試乗会について「多数のお客様を招待したい」とし、「北陸では3万人の実績があったと聞いており、それに近い形で詳細を検討している」と述べた。
意見交換会では各商工会議所・商工会の代表者らが現状の取り組みを説明。渡島総合振興局の宮内孝局長は、路線バスの新函館北斗駅乗り入れに向け、協議を進めていることなどを紹介した。
アドバイザーとして出席した北海道大学公共政策大学院の小磯修二教授は「二次交通の整備は、道の交通体系を見直すという視点でとらえることが必要だ」と強調した。
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