青函トンネル内で白煙 配線に過電流原因か

update 2015/4/5 10:20


 青函トンネル内で3日、函館発青森行き特急スーパー白鳥34号(6両編成)から白煙が発生したトラブルで、JR北海道は4日、モーターを制御する装置の異常によって、台車のモーターに電気を送る3本の配線に過電流が流れて被膜が焦げた可能性が高いと発表した。また、緊急停車する約30分前に車掌が異臭に気付いていたことも分かった。

 同社によると、5号車床下から白煙が上がったのは、モーターに電流を送る3本の配線の被膜。モーターの電圧や周波数を制御する装置に異常が発生し、過電流によって被膜が焦げた可能性があるとした。列車は789系電車で同社が所有。2002年に製造された。発車前の点検では、モーターや装置などに異常はなかったという。

 乗客124人は煙が発生し、緊急停車した旧竜飛海底駅から青森側の約1・2`先で降車。避難経路の約2・4`を歩き、ケーブルカーに乗って地上に向かった。3日午後11時ごろまでに全乗客が地上にたどり着いた。体調不良を訴えた50代と70代の女性を救急搬送。ほかの乗客は、手配したバスに乗り込んで青森市内に代替輸送した。

 当該列車は緊急停車から約11時間後の4日午前4時15分ごろに自走して、約35分後に青森県外ケ浜町の新中小国信号場に停車。国土交通省東北運輸局職員らによる調査後、同8時ごろに函館駅に向けて発車、同11時20分ごろに函館市海岸町の函館運輸所の車庫内に入った。午後1時ごろから北海道運輸局鉄道部職員が立ち会って、本格的な調査を開始した。

 運転を見合わせていたJR海峡線木古内−津軽今別駅間は同日午前7時すぎに運転を再開。3、4の両日で特急など12本が運休し、約2500人に影響が出た。

提供 - 函館新聞社

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