アリーナ効果で大規模開催続々、本年度コンベンション
update 2015/4/3 10:08
函館国際観光コンベンション協会は、2015年度に市内で開かれる会議や大会などの予定状況をまとめた。全体件数は73件、参加予定者数3万390人で、前年度当初比で6件、6000人余り増加した。8月オープン予定の函館アリーナでは、2900人の参加を見込む第54回全国自治体病院学会(10月)のほか、第46回全国中学校柔道大会(8月)や全日本学生ハンドボール選手権大会(11月)など、全国、全道規模の各種大会が開かれる。
大会件数は同協会が市内各団体、組合など670件に照会し、4月1日現在の予定をまとめた。大会区分別では国際規模6件、国内規模26件、道内規模41件。集計対象外の市内イベントは35件、約26万人の参加を見込む(未定を含む)。
10月8、9の両日に開かれる「全国自治体|」は全国自治体病院協議会の主催で、函館開催は初めて。市立函館病院の木村純院長が函館開催の学会長を務める。全国各地の自治体病院関係者が集まり、アリーナと市民会館、花びしホテルを会場に、シンポジウムや10の専門分科会などを予定。アリーナ会場は、メーンとサブ、武道館に1300枚のポスターを並べ、研究者らによる発表を行う。
市民会館との一体使用、ホテルとの連携など、アリーナの立地条件を生かした大規模な大会で、運営上の試金石となる要素は多い。市観光部コンベンション推進課の里村昌則課長は「スムーズな運営で好評を得ることができれば、今後の大きな実績となり、他の医療関係の学会誘致にもつながることを期待している。病院局や指定管理者とも連携しながら全力で支援する」と話す。
また、11月に予定する計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会は、400人規模の開催だが、多用途に設計されたアリーナの機能を生かし、会場は武道館や多目的会議室を分割して利用することを想定している。
スポーツ大会では、8月の全国中学校柔道大会は選手1100人規模、10月には1200人規模の北海道卓球選手権大会兼全日本予選会を予定。全日本学生ハンドボール選手権大会は1800人規模を見込む。アリーナと同時期にオープンする函館フットボールパークでも高校ラグビーの全道選手権、全道新人大会などを予定している。
のほか、市内では、第29回人工知能学会全国大会(5〜6月)、近接場光学に関するアジア太平洋会議(7月)など国際規模の大会も予定されている。函館国際観光コンベンション協会は「各団体がコンベンションの開催地を決めるまでには時間が掛かるが、アリーナ開設や来年の新幹線開業によるアクセスの向上が話題となって、来年度以降の開催誘致につながるだろう」としている。
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