今年の道南、特殊詐欺被害9千万
update 2015/4/1 10:25
道南で架空請求や「オレオレ詐欺」などの「特殊詐欺」の被害が今年に入って13件、9010万円(3月30日現在)に上っていることが、道警函館方面本部のまとめで分かった。道警は道内初の「特殊詐欺警報」を発令、官民が連携して被害の防止対策を強化している。
道警によると、3月1〜25日までの合計で、道内で42件、2億1000万円の被害があった。同管内の昨年の特殊詐欺の認知件数は11件、約5400万円で今年は既に上回った。不審電話に関する相談は今年91件あったが、被害者が「大ごとにしたくない。家族に知られたくない」などの理由で被害届を出さないケースも。
最近の特殊詐欺は、振り込め詐欺から現金を直接受け取りに来る「手渡し型」の手口に変化。65歳以上の女性の被害が大半を占め、今年被害にあった13件の内訳は架空請求7件、「オレオレ」詐欺3件など。現金の受け取り方としては「手渡し型」6件、現金送付4件、銀行振込3件だった。
1月下旬〜3月中旬にかけ、北斗市内の70代の女性が会員権購入代金やトラブル解決を名目に、7回にわたって計5250万円をだまし取られた。3月17日には、函館市内の70代女性が息子の上司の親類を装った男に現金200万円をだまし取られた。
一方で被害者の協力により、現金を受け取りにきた「受け子」役の容疑者を逮捕したケースも今月、2件あった。
同本部は2月、金融機関などの民間企業と防犯連絡会議を開き、官民との連携を確認。3月にはJR函館駅や市内の百貨店、温泉施設などで注意を呼び掛ける放送も始めたほか、西部地区の町会役員らを地域の防犯活動リーダーとして初めて委嘱状を交付。高齢者と接する機会が多い機関・団体とも連携して被害を防ぐ活動を展開する。
生活安全課は「名義を貸してほしいと電話があった後に、名義貸しは違法、警察に捕まるなどと被害者が警察に相談しにくい状況にしたり、金融機関窓口で高額な現金を引き出させるために家のリフォーム代や車の購入費用というように指示を出したりするケースが目立つ」という。「電話で金の話が出たら詐欺だと思い、すぐに家族や警察に相談することが大事」と呼び掛ける。
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