五月人形商戦本格化 市内専門店や百貨店 「着用かぶと」が人気

update 2015/3/30 10:21


 5月5日の端午の節句を前に、函館市内の専門店や百貨店では五月人形商戦が本格化している。近年は住宅事情から節句飾りの簡素化が進む一方で、孫の健やかな成長を願って豪華な飾りを買い求める祖父母の姿も見られる。購入のピークは、各店とも今月末から4月上旬の見通し。

 人形の京菊(桔梗町2、菊池厚夫店主)では、かぶと飾りや大将飾りなど約100点を販売しており、市内随一の品ぞろえ。8万〜10万円ほどの「着用かぶと」が人気で、実際に子どもが着用して写真を撮る家庭が増えているという。

 菊池店主は「商品を購入すると、毛せん(台座の下に敷く布)か陣羽織をプレゼントしている。多くの種類をそろえており、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同店(電話0138・46・0031)へ。

 宮田商店(若松町30、宮田一人店主)では、かぶと飾りや戦国武将の甲冑(かっちゅう)飾りなど大小約20点が並ぶ。価格帯は8〜37万円ほどで、宮田店主が東京の人形メーカーの展示会に足を運び、カタログに載っていない商品をえりすぐった。中には、24金でできたかぶとの鍬形(くわがた)にスワロフスキーをあしらった商品も。

 宮田店主は「まずは気軽に遊びに来てほしい。五月人形にまつわる雑学も披露します」と話す。問い合わせは同店(電話0138・26・1000)まで。

 丸井今井函館店(本町32)では、かぶとや金太郎人形、馬に乗った武者人形、つるし飾りなど約45点を展示・販売。7〜10万円の商品が売れ筋で、同店は「かぶとの着用できるタイプが人気。今週末は家族連れでにぎわい、4月上旬がピーク」と予想する。

提供 - 函館新聞社

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