棋士対ソフト、五稜郭で熱戦…道内初の将棋電王戦
update 2015/3/29 10:24
プロ棋士とコンピューターソフトが対決する「将棋電王戦ファイナル」の第3局が28日、特別史跡・五稜郭跡(函館市五稜郭町)で行われた。道内では初開催で、稲葉陽七段(26)とコンピューターソフト「やねうら王」が対局。白熱した戦いの末にソフトが勝利を収め、棋士初の勝ち越しはお預けとなった。
動画サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴ(東京)と日本将棋連盟が主催し、2012年に開始。13年からはプロ棋士5人と5種類のコンピューターソフトの団体戦形式で行われている。
棋士の2連勝で迎えた第3局は、五稜郭内の兵糧庫に会場を設け、午前10時に稲葉七段の先手で対局開始(持ち時間5時間)。緊張した表情で駒を動かす稲葉七段に対し、ソフトの指し手を盤上に再現するロボットアームが、静かな動作音を響かせた。
対局はニコニコ動画で生中継されたほか、大盤解説会が開かれた金森ホール(末広町)には100人以上の将棋ファンが詰めかけ、人間対コンピューターの真剣勝負にじっくりと見入った。市内美原の長澤一世君(6)は母親と訪れ、稲葉七段を応援。「コンピューターの方が強そうだけど、お互いに激しい攻め合いで面白かった」と話した。
稲葉七段が勝てば電王戦史上初の棋士勝ち越しとあって期待が高まる中、対局はソフト優勢で進み、稲葉七段が粘る展開が続いた。しかし、午後8時過ぎに稲葉七段が投了し、116手でやねうら王が勝利。対戦成績は棋士の2勝1敗となった。
今回の対戦に先立ち、棋士には事前にソフトが貸し出されていた。対局終了後、やねうら王の開発者、磯崎元洋さんは「事前貸し出しの対策をしていなかった。勝ったという実感は全くない」と話した。稲葉七段は「楽に勝ちたいという心のすきができてしまった。心の弱さが出た。完全に力負け」と振り返った。
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