転覆作業船 1人救助

update 2015/3/29 10:23


 函館港沖で熊本県の作業船「第18明祐」(19d、4人乗り組み)が転覆した事故で28日早朝、第三管区海上保安本部の特殊救難隊が甲板員永田勝行さん(64)=長崎県長崎市=を船内から救助した。函館市釜谷町の海岸では、甲板員柳町武士さん(39)=青森県八戸市=が発見されたが、その場で死亡が確認された。依然1人の行方が分かっていない。

 函館海上保安部によると、午前5時40分ごろに船内の空気だまりがある居室にいた永田さんを発見。永田さんを確保し、ヘリコプターでの吊り上げ救助を行った。永田さんは救助途中で意識を失ったが、病院に搬送後、意識を取り戻した。船内ではほかの乗組員の姿は確認できなかったという。

 午前5時20分ごろには、現場から東に約17・5`離れた釜谷町の海岸で、柳町さんが漂流しているのを函館市消防本部の職員が見つけたが、間もなく死亡が確認された。

 また、27日に海上で発見され死亡していた男性は、船長水野眞樹さん(43)=愛媛県新居浜市=と確認された。3人とも救命胴衣を着用していなかったことが分かっている。

 行方不明の1人について、特殊救難隊と巡視船ほろべつ潜水士による潜水捜索は午後0時22分で終了した。航空機と巡視船での捜索は継続している。  作業船は現場付近の海底に沈み、座礁している。作業船が曳航していた台船は流出防止のために海岸でロープで固定した。

 作業船は27日に万代埠頭付近から出港し、船の部品(約141d)を積んだ台船を曳航しながら宮城県石巻港を経由して、神奈川県横浜港を目指していた。

 同海保は29日も巡視船や航空機などでの捜索を継続する予定。

提供 - 函館新聞社

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