観光振興、青函圏の連携必要…開業後の取り組み協議
update 2015/3/20 10:19
来年3月の北海道新幹線開業を見据え、函館市内の観光振興の取り組み状況などを検証する「市観光アドバイザー会議」(奥平理座長)が19日、市総合福祉センターで開かれた。奥平座長は「新幹線開業後を視野に入れると、函館だけで開業効果を継続さていくことは困難。青函圏での連携が重要だ」と述べ、各委員が意見を交わした。
函館国際観光コンベンション協会の渡邉政久企画宣伝委員会副委員長は、1988年の青函トンネル開通時に多くの国内観光客が訪れたことに触れ、「今は外国人観光客の受け入れ体制の強化や、函館山や五稜郭だけでなく、新たに付加価値を付けるべきコンテンツを見定める必要がある」と指摘。奥平座長は「青森に数多くある魅力を確認し、函館—青森間の交流人口の増加を経済効果として反映させていければ」と述べた。
他委員からは「気軽に江差、松前などに出向き、観光を楽しめるようなプランが欲しい」、「特産品や観光施設など、青森と共通するものを強調した新たなコンテンツ作りが必要」といった意見が上がり、周辺自治体との一体的な事業展開の必要性を確認した。
このほか、市の観光関連の新年度予算内容について協議し、市観光部の伊与部隆次長は「市の観光情報を全国へ発信していけるよう、全力で取り組んできたい」と述べた。
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