定数30に33人出馬へ…函館市議選告示まで1カ月

update 2015/3/18 10:29


 任期満了に伴う函館市議選(定数30、4月19日告示、26日投開票)は告示まで1カ月となった。17日現在、現職29人のうち1人が引退、2人が道議選に転じ、26人が再選を目指して出馬を予定。これに加えて元職1人、新人6人の出馬が固まり、計33人が出馬する見通し。大半の陣営は本番に向け、事務所開きなどの活動を加速させている。

 市議選は2011年の前回改選時に、定数が38から30に削減。旧4町村地域に設けられていた各定数1の選挙区も廃止されている。

 今期限りで引退するのは無所属の出村勝彦氏(76)のみ。出村氏の長女でデイサービス経営の出村ゆかり氏(49)が後継として無所属で出馬し、15日に事務所開きを済ませた。

 道議選函館市区に転じる民主党の見付宗弥氏(45)の後継には、逢坂誠二衆院議員秘書の島昌之氏(63)が出馬、14日に事務所開きを行った。民主は島氏以外の新人候補擁立を断念しており、民主系は現職7人と島氏との8人で臨む。共産党から同じく道議選に転じる本間勝美氏(46)の後継には、党函館地区生活相談室長の中嶋美樹氏(51)を擁立。2月8日に本間氏と同じ場所に事務所を設けた。

 新人はこのほか、市民団体代表の荒木明美氏(41)が前回に続いて無所属で出馬。市内の居宅介護支援事業所に勤務する丸山崇氏(41)も無所属で出馬、美原地区での事務所開設を予定している。

 南茅部地区では2004年の合併時に市議を務めた遠山俊一氏(66)が無所属で出馬し、地域ぐるみで準備を進めている。また、自動車整備工場経営の山口勝彦氏(60)も保守系無所属として出馬。13日に事務所開きを行い、石川、北美原、桔梗地域での票獲得を目指すとしている。

 一方、2月27日の候補予定者説明会に出席した黒田絵理子氏(32)は出馬取りやめを決め、17日に市選管に伝えた。  市議選は同時に行われる市長選が無投票の公算が強まっていることに伴い、投票率が低下するとの見方が強まっている。また前回同様に、現職を中心に宣伝カーを使う時間を短縮する動きも出ている。

提供 - 函館新聞社

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