函館駅前再開発、再公募を当面見送り

update 2015/3/17 10:33


 函館市は16日までに、JR函館駅前の市有地を活用した駅前再開発事業の再公募を、当面の間見送ることを決めた。昨年5月に洋菓子製造工場計画の中止が決まって以降、再公募の時期を模索していたが、民間の投資動向が芳しくない点などを考慮した。新年度は北海道新幹線の開業を見据え、観光バスの臨時乗降場として、函館地区バス協会に土地を貸す方針だ。

 市は2009年に策定した土地利用方針で、隣接するJR北海道の土地と合わせた約1万平方bを売却か賃貸とすることを定め、12年度に実施した公募では洋菓子製造販売のペシェ・ミニョンが土地を借り、菓子工場を軸とした複合施設の整備を提案。同社と市、JRの3者で事業協定を結んだが、建設資材の高騰などが影響し、昨年5月に事業中止に追い込まれている。

 中止後もデベロッパーなどから問い合わせが寄せられていた中、市は今年1月にデベロッパーや建設業者、ハウスメーカーなど約80社を対象にアンケートを実施、購入や借り受けに関する動向を探った。市企画部によると約40社が回答したが、「現況下で地方都市に投資する状況に至っていない」という回答が多かったことや、JR側も市有地との一体的な展開を望んでいる点などを踏まえ、再公募の見送りを決めた。

 土地は市土地開発公社が96年に先行取得し現在も所有しているが、月極め駐車場としての利用は昨年3月末で終了している。市は新年度、同公社を通じて1年間限定で観光バスの臨時乗降場としてバス協会に貸し出す考えで、「新幹線開業時の観光バスの動向を調べるため、実証実験の形で貸したい」(同部)としている。

 また、新幹線開業後の16年7〜8月にロングラン開催するイベントのメーン会場としても活用する方針だ。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです