新外環状道路 函館−赤川IC開通

update 2015/3/15 10:22


 函館新外環状道路の空港道路区間(10`)のうち、函館インターチェンジ(IC、函館市桔梗町)−赤川IC(同赤川町)間2・4`が14日午後3時、開通した。オープンに先駆けて、開通式や本線上で通り初め式が行われ、事業者の函館開発建設部や近隣市町の関係者が開通を祝った。赤川ICまでの部分開通で道南圏の広域高速交通ネットワーク構築に一歩前進した。

 開通式は函館桔梗中学校で行われ、渡島管内の首長や地域住民ら約200人が出席。同校吹奏楽部の記念演奏の後、式典実行委員長の工藤寿樹函館市長が「この道路が道南地域に重要な役割を果たし、大きな波及効果をもたらすと期待している」とあいさつ。逢坂誠二、前田一男、鈴木貴子の衆院議員3人と横山信一参院議員がそれぞれお祝いの言葉を贈り、同部の渋谷元部長は「地域の期待をひしひしと感じる。残る区間の1日も早い供用に向けて頑張る」と述べた。

 その後、函館IC付近の本線上で通り初め式を行い、工藤市長や国会議員ら14人でテープカットをした後、関係車両47台が赤川ICに向かって走行した。

 新外環状道路は、函館空港へのアクセス向上や産業道路(道道函館上磯線)の慢性的な交通渋滞の緩和を目的に2007年度事業着手。09年度に着工した。暫定2車線で、設計速度は時速80`。総事業費は639億円。

 函館IC−赤川ICの開通で、並行する美原、石川地区の産業道路や周辺道路の交通量分散が期待され、函館ICから函館空港までの所要時間は夏季で3分、冬季で6分の短縮が見込まれている。

 赤川IC以降の日吉IC、同空港ICまでの完成時期は16年度以降となっている。

提供 - 函館新聞社

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