「次は我々の番だ」 北陸新幹線開業に熱視線 意気込む道南関係者
update 2015/3/15 10:22
北陸新幹線の長野−金沢間(228`)が14日に開業した。北海道新幹線の開業を翌年に控える道南の関係者も北陸での開業に熱い視線を向けながら、「次は我々の番」と意気込みを強め、1年後に向けた準備や活動を加速させる構えだ。
函館の経済界、観光業界のトップはともに、1年後の開業まで国内観光客の目が北陸に集中すると予測。函館国際観光コンベンション協会の渡邉兼一会長は「函館でも北陸の手法を参考に、今後も誘客促進とホスピタリティの拡充に努めていきたい」と語る。
函館商工会議所の松本栄一会頭も「この1年は我慢の時だが、来年はいよいよ函館の年。北陸に負けない仕掛けを用意して盛り上げていく必要がある」と意気込み、「時間短縮効果があるのは函館や道南の企業。東北や北関東、首都圏に打って出る企業が増えてほしい」と期待を寄せる。
函館市関係者は「おもてなしの心」を北陸から学び取る考え。市企画部新幹線開業イベントプロジェクトチームの小林良一、小笠原聡両参事はこの日、石川県の金沢駅、富山県の新高岡駅と富山駅の様子を視察。小笠原参事は「金沢駅は午前5時前から人にあふれ、活気に満ちていた。加賀友禅やお茶会など金沢らしい演出とおもてなしを感じた」と語り、「函館らしいおもてなしの在り方を市民と探っていきたい」。
新函館北斗駅ができる北斗市もまた、北陸を試金石としながら対策につなげていく構えで、高谷寿峰市長は「観光振興やおもてなしなどいろいろと参考にしたい。北陸とお互いに協力できることがあればぜひやりたい」。市企画財政課の若槻茂主幹は富山駅での1番列車の見送りや出迎えセレモニー、三セク鉄道開業などを視察し、「現地を見て感じたこと、学んだことを市全体で共有し、開業対策に生かしていきたい」と意欲を見せた。
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