赤松街道に“春” こも外し体験に50人
update 2015/3/15 10:21
【七飯】赤松街道の愛称で親しまれている国道5号で14日、春の訪れを告げる「こも外し体験会」が開かれた。地元や近隣市町からボランティア約50人が参加し、冬の間アカマツに巻かれていた「こも」を外す作業に精を出した。
赤松街道を愛する会(寺沢久光会長)の主催。同会は2005年の設立以来、昔ながらの害虫駆除法として、冬ごもりを行う虫の習性を利用し、木の幹にわらなどを巻いておびき寄せる方法を活用。赤松街道に関心を持ってもらうため、こも外しやこも巻きの体験会や観察会などを実施している。
はじめに寺沢会長が「赤松街道を愛する会は11年目を迎えました。次は20周年に向けて活動を続けていきましょう」とあいさつ。宮田東副町長が激励の言葉を述べた。
参加者はグループに分かれて、昨年10月にこもを巻きつけたアカマツのうち、町鳴川周辺の約70本から丁寧に外していった。外したこもからはクモやカメムシなどが見つかり、虫眼鏡を使ってこもとアカマツを念入りに観察しながら、虫の種類や数を集計した。
函館市から夫婦で参加した長尾光国さん(62)は「初めてこも外しを体験した。小さな虫を探すのは難しかったが、とても楽しかった。今後も機会があれば、アカマツの保護に協力したい」と話していた。
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