ふっくりんこも新幹線開業PR、米袋12年ぶり一新
update 2015/3/14 10:22
2016年3月の北海道新幹線開業に向け、コメ卸売業の函館米穀(石上嘉孝社長)が主力商品「ふっくりんこ」の米袋をリニューアルした。1年を切った道新幹線の開業をPRするとともに、食味ランキングで最高の「特A」を獲得した道南ブランド米の生産者を応援する狙い。観光客の土産需要を狙って2`入りの新商品も開発。23日から店頭に並ぶ。
ふっくりんこがデビューした2003年から扱っており、米袋の変更は12年ぶり。道とのタイアップ事業として道新幹線で使用されるH5系車両、PRキャラクター「どこでもユキちゃん」をパッケージにデザイン。停車駅の新函館北斗、木古内、奥津軽いまべつを地図上に示し、車両上部と同色の鮮やかな「常盤グリーン」を採用した。ホクレンが作製した特Aシールも張る。
5`、2`入りの2種類で、2`は保存に便利なチャック付スタンディング包装。開業までの1年間限定で、開業後はデザインの変更を検討する。通常の流通ルートに加え、JR函館駅や函館空港にも土産品としても置いてもらえるように要請する。今後、新幹線でつながる青森への販路開拓にも力を注ぐという。「(14年産の米価下落で)消費者は関東の安いコメに流れる傾向にある。今回特Aの評価をもらったので、多くの人においしいコメだと知ってほしい」と同社。
同社が扱うふっくりんこは年間1000dに上り、新はこだて、函館市亀田、今金町の3JAでつくる生産者組織「函館育ちふっくりんこ蔵部(くらぶ)」の米を使用。山田幸裕取締役米穀販売事業部長は「道南の農家のため、道新幹線の応援を兼ねて発売するので、ぜひ消費者に手に取ってもらえれば」と話す。
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