函館八幡宮外苑球場 本年度で廃止

update 2015/3/11 10:13


 函館市教委は、谷地頭町の函館八幡宮外苑球場を本年度限りで廃止することを決めた。主に軟式野球やソフトボールの試合、練習に活用され、市教委は開設から60年間民有地を借りて運営を続けてきたが、維持管理費が高く、利用者数も減少していることから運営を終了する。新年度予算案では廃止にかかわる施設撤去費用を盛り込んだ。

 同球場は約8800平方bの市有地と約4200平方bの民有地にまたがって整備。1954年(昭和29)年に旧市民球場(青柳町)の代替施設として設けられ、当初は民有地を無償で借りていたが、58(同33)年からは土地所有者と1年更新の有償賃貸契約を結び、市教委は年間300万円余りを支払っていた。維持管理費が市内他球場よりも高額なため、2012年度の事業仕分けでは「廃止すべき」と判定された。

 単年度契約のため施設の設置条例はなく、利用者にも無料で貸し出していたが、昨年度の利用者は約5600人と、ピーク時の4分の1まで減少。市教委はこれらを受けて利用者団体や土地所有者と廃止を協議し、本年度で土地の賃借契約を終えることで合意した。利用者団体にも2月中に説明を済ませたとしている。

 市教委生涯学習部は「法改正で10年を超える契約があれば公の施設として使用料徴収も可能だが、単年度契約のため徴収ができず、経費も突出していた」とする。新年度予算案では約880万円をかけてフェンスの撤去や民有地との境界確定に向けた測量を行う予定。

提供 - 函館新聞社

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