亀田地区の統合施設「市民プラザ」 19年度の完成目指す

update 2015/3/2 10:13


 函館市は、市内亀田地区での統合施設整備に向けた基本的考え方を公表した。亀田福祉センター、美原老人福祉センター、美原児童館、亀田青少年会館、亀田公民館の5施設を整理・統合し、亀田福祉センターと旧水道局亀田営業所(美原1)の敷地に建設し、2019年度の完成を目指す方針だ。

 統合施設は、工藤寿樹市長が「市民プラザ」として政策に掲げている。5施設は1960〜80年代の建設で老朽化が著しく進み、毎年の維持管理費も5施設合計で約9400万円(13年度)かかるとして施設の整理統合を打ち出し、同市長は昨年12月の市議会で「5年以内に開設する」との考えを示していた。

 統合施設は5施設のうち、最も規模が大きく、年間約16万人と利用者が最も多い亀田福祉センターの設備をベースに検討。同センターと、隣接する旧水道局亀田営業所の敷地(計3745平方b)を建設地とし、催事や集会向け貸しスペースや体育館、生涯学習など、5施設が現在持っている機能を網羅する。

 建設の財源には合併特例債を活用。今後は施設の全体規模のほか、バス路線の乗り換え拠点としての整備などを検討する。亀田福祉センターで現在35台分ある駐車場は慢性的に不足している点を考慮し、立体駐車場も含めて拡充する考えとしている。

 新年度は利用者からの意見聴取やパブリックコメント(市民意見)募集などを行い、16〜17年度にかけて基本設計と実施設計を行う。18年度に同センターを解体した上で、2カ年で建設する考え。市企画部は「5施設をこのまま使えば大規模が修繕が必要で、維持が難しい。5施設の特徴を何らかの形で残したい」(計画調整課)としている。

提供 - 函館新聞社


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