ドクヘリ初出動 森から函館へ患者搬送

update 2015/2/19 10:16


 医師と看護師が乗り込み救急現場に駆け付ける「道南ドクターヘリ」が18日、森町国民健康保険病院から市立函館病院へ患者を搬送するため初出動した。天候が悪く、恵山地区を迂回(うかい)したが、森町の医療機関や消防との連携もスムーズに進み、出動要請から約45分で搬送を完了した。

 ドクターヘリ事務局などによると、患者は国保病院に外来受診を受けにきた70代の男性で、内因性の疾患があり、同病院からの連絡を受けた函館病院への搬送が決まった。同日午前11時11分、森町消防本部から運航管理室にドクターヘリの出動要請が入り、同18分に機長、整備士、医師、看護師の4人を乗せて函館空港を飛び立った。

 通常は函館空港から森町へ最短ルートで向かうが、天候条件が悪く恵山地区を迂回。同30分ごろ、森町民体育館横のみどりのレクリエーション広場に到着し、救急車から患者を運び、同44分に出発。救急搬送ではなかったため機内での治療は行わず、同55分、函館病院のヘリポートに着いた。

 両病院間は直線距離で約40`、風の影響を受けなければ片道5分ほどで搬送できるという。救急車を利用した場合は片道40〜45分かかり、森町に戻るまでの間は、別の救急要請に対応できない。救急車の効率的な配置と地域医療の安定にドクターヘリの機動性が大きな役割を担うことが実証された形だ。

 同事務局は「今回は急を要するケースでなかったため、森側との連携も落ち着いてうまくできた」とし、「天候など想定外のことが起こり得ることを再認識する良い機会になった。今後も随時改善していきたい」と話した。

提供 - 函館新聞社

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