コンブ生産量4930トン 函館市2014年分 前年比5%増
update 2015/2/18 10:08
函館市は、2014年分のコンブ生産量(速報値)をまとめた。不漁だった前年を5%上回る4930dとなり、特に天然コンブは豊漁で全体の数量を押し上げた。主力のスルメイカとスケトウダラが振るわず、魚種で明暗が分かれた。
市農林水産部によると、内訳は天然が前年比2倍の1508d、養殖が同13%減の3422d。天然は平年値まで回復するも、養殖は前年にしけなどの影響で若干被害を受けており、天然の好調で補った形だ。同部は「総体を見ると平年より低い状況だったが、前年よりは好転した」という。
一方、生産額は同10%減の58億1500万円。07年以降で最も低く、全般的に数量増の単価安で推移した。
道総研函館水試(金森浩一場長)の赤池章一研究主幹は「14年は冬季の水温が低めに推移したので、海中の栄養分が多い傾向となり、コンブが生き残るために良い環境になったのではないか」と話す。
同部によると、コンブとはマコンブ、ミツイシコンブ、ガゴメコンブがメーン。数量、金額とも函館、戸井、恵山、椴法華、南茅部の各地区の合算値。14年の市の魚種別漁獲高ではイカとスケトウが不振だった一方、イワシやサバ、ブリが好調だった。
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