迫真演技 1300人魅了…初春巴港賑
update 2015/2/16 10:21
函館の新年を飾る恒例の市民歌舞伎「第37回初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」が15日、市民会館大ホールで開かれた。市内の各界著名人ら40人が出演し、ほぼ満員の1300人が訪れ、迫力ある演技に惜しみない拍手を送った。また、サプライズゲストとして高橋はるみ道知事も駆けつけ、会場を盛り上げた。
実行委(今均実行委員長)、市文化・スポーツ振興財団主催。函館新聞社など後援。
今回の演目は「口上」「仮名手本忠臣蔵 三段目−松の間刃傷の場、四段目−判官切腹の場」「白浪五人男〜稲瀬川勢揃いの場」「碁盤太平記 山科閑居〜大石妻子別れの場」「義士外伝 大石東下り〜立花左近出合の場」。なじみのある“赤穂浪士”シリーズを中心とした。三段目の判官が師直に切りかかるシーンや四段目の判官が切腹するシリアスな場面に、観客は息をのんで引き込まれていた。碁盤太平記の碁石と三味線を使ったリズミカルな演出にも会場は魅了された。
「口上」には、今委員長、工藤寿樹市長、前田一男衆院議員、逢坂誠二衆院議員、沼本奈美日銀函館支店長、本間哲函館市医師会長が登壇(述べた順)。今委員長は「舞台と観客の皆様が一体となって楽しんでいただければ」とあいさつ。工藤市長は市政発展への感謝を市民に告げるとともに、大間原発の建設差し止めや稼働反対について抱負を述べた。沼本さんは函館の経済の持ち直しについて、本間さんは16日に就航するドクターヘリに関する話題を語った。
また、最後の幕が上がる前に高橋知事がゲストとして登場。「さまざまな分野で活躍する市民が演じ、これまで守り抜いてきた歴史ある市民歌舞伎は、本当に素晴らしい。心からお礼申し上げます」と話した。
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