市民ら熱演、熱唱…北斗で合唱劇「森は生きている」
update 2015/2/16 10:21
【北斗】市民合唱劇「森は生きている」が15日、北斗市総合文化センターで開かれた。訪れた大勢の来場者は、舞台上で繰り広げられる出演者の見事な演技や清らかな歌唱を存分に楽しんだ。
市内、近隣の合唱愛好者らでつくる「永遠(とわ)にあかるく音楽会実行委」(熊本昇代表)が、同市が誕生した2006年からほぼ毎年開催している音楽会で、合唱劇を上演するのは5回目。
取り上げた作品はロシアの児童文学作家、マルシャーク原作の著名な戯曲で、日本でもこれまで演劇やオペラの題材としてたびたび取り上げられている。「こんにゃく座」(川崎市)代表の萩京子さんが合唱劇用に構成した。
劇中には、継母と姉によって冬の森に行かされマツユキ草探しを命じられた主人公の娘や、マツユキ草探しのおふれを出した、わがままな女王、1月から12月までの各月の精などが登場。合わせて28の配役のうち、主要な役を小中学生7人が演じた。
せりふのやりとりや演技とともに、出演者の美しいソロや混声合唱、全体合唱などの美しいメロディーを挟みながら物語はドラマティックに展開。森に宿っている自然の力や、のけなげに生きる娘の心情などを鮮やかに表現した。
鹿部町から来場した鈴木耕一郎さん(64)は「娘役のソロの歌声が素晴らしかった。ストーリーも面白かった」と興奮した様子で感想を話した。
熊本代表は「練習は苦しかったけど、今は充実感でいっぱい。これからも頑張る勇気を得た」と話していた。
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