冬のクマに注意、道東で2人死傷
update 2015/2/10 10:34
今年に入って道東でクマに襲われて2人が死傷する事故が発生。道南でも雪山での作業や登山の際には十分な注意が必要だ。目撃情報の少ない冬場だが、道警函館方面本部地域課は「夏場と変わらず、山に入る際にはしっかりと準備をしてほしい」と呼び掛けている。
同課によると、昨年の同本部管内でのクマの目撃件数は前年比23件26頭増の162件190頭、捕獲は15件14頭(同6件6頭減)。クマによる人身事故は1件で、昨年4月にせたな町で、山菜採りをしていた女性が腕をかまれ、けがを負っている。その後、現場にあったクマの血液などをDNA鑑定したところ、一昨年4月に女性を襲って死亡させたクマと同一だったことが判明。駆除に向けての大規模な山狩りが行われた。このほか、森町では食害が、函館市内では陣川、赤川、東山町などで目撃が多数あり、周辺の笹流ダムが数度にわたって封鎖された。
「クマによる冬場の被害は7〜8年に数回発生している。今年は道東で発生したが、道南でも十分にあり得る」と話すのは、クマの生態を46年にわたって研究している北海道野生動物研究所(札幌市)の門崎允昭所長。今年は今月6日現在まで、同本部管内での目撃情報は寄せられていないが、門崎所長は「クマは巣穴を30度以上の傾斜に作ってこもる。巣穴の中で冬眠するというのは間違いで、危険を感じると出てきて襲ってくる」注意を訴える。
有効な対策として「地元のハンターから情報を得て、巣穴の位置を把握することが大事。秋のうちに巣穴の近くにテープのようなをものぶら下げれば、クマは環境が変わったと思い、この付近には近づかなくなる」とアドバイス。また巣ごもり中のクマが危険を感じる3つの点として@足音A木を切るチェンソーの音B重機を使っての作業を挙げる。「穴に近づかないように気をつけながら歩いてほしい」と注意を呼び掛けている。
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