天津航空 函館線を定期便化
update 2015/2/10 10:34
中国の天津航空は、昨年11月から運航している函館、新千歳—天津間のチャーター便について、3月29日から定期便に移行する方針を固め、近く国土交通省に認可を申請する。両路線ともこれまで高い水準の搭乗率を維持しており、定期便としての運航が可能と判断した。
同社は、日本国内路線の開拓を強化しており、昨年11月に初めて本道に乗り入れた。昨年春からチャーター便として運航していた静岡、那覇線をすでに定期便化しているが、道内では初めてとなる。
同社が申請する定期便への切り替え時期は3月29日以降。機材はチャーター便と同じエアバス320(180席)を使用。運航日もこれまでと変えず、函館は火、木曜の週2往復。新千歳は金、日曜。定期便化が決まれば、同社は道内に事務所を開設する方向で検討に入るという。
函館線のチャーター便は昨年11月の運航開始から搭乗率が80%台後半から90%台と高い水準で推移。同社の親会社、中国・海南航空日本支社(大阪市)は「北海道、函館の人気は中国人観光客に人気で、今後も利用が見込める」と説明。定期便化で安定的な送客を目指す。
本道を訪れる中国人観光客は2泊か3泊が中心。新千歳から道内に入った場合、帰国は函館を使用するといった具合に両空港を組み合わせて道内を旅行するケースが多いという。このことから、函館空港の重要性が高まっており、函館観光にとっても大きなプラス材料になると言えそうだ。
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