ニセコ回りで特急運行 JR北海道 道南以北へ2次交通充実

update 2015/2/7 10:11


 JR北海道は5日から、ニセコ回りで札幌と函館を結ぶ特急「ヌプリ」と「ワッカ」の運行を始めた。2年ぶりの復活で、11日まで1週間だけ毎日1往復する。2016年3月の北海道新幹線開業を見据えた2次交通の充実と新たな観光ルートづくりが狙いだ。

 札幌発の「ヌプリ」はアイヌ語で「山」、函館発の折り返し「ワッカ」は「水」を意味する。車窓からの羊蹄山や尻別川などの風景を楽しんでもらおうと名付けた。昨冬は特急「北斗」などで出火事故やトラブルが相次ぎ、列車繰りがつかず、運行を取り止めた。

 一昨年は札幌−長万部間で運行だったが、新幹線開業をにらんで函館まで延ばした。専門スタッフが乗車し、車窓の眺めを案内したり、駅弁の注文を取り次いだりするおもてなしが特徴。

 また、長万部、ニセコ、余市の停車駅では地域の協力でご当地キャラクターの出迎えもある。長万部観光協会は「停車時間は短かったが、お客さんに喜んでもらえた」とする。

 運行初日の5日は約5割ほどの乗車率。外国人に人気のニセコにも回るとあって、函館からも外国人旅行者の利用が目立った。同社は「道南以北のエリアでも地域と一体となって魅力的な観光地づくりを進め、観光ルートづくりを行いたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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