義理、本命、自分へご褒美…バレンタイン商戦活気
update 2015/2/7 10:11
バレンタインデー(14日)まで1週間となり、函館市内の百貨店や専門店などで商戦が本格化している。土曜のため会社で渡す義理チョコの購入は減りそうだが、本命や自分へのご褒美≠ニして品定めする女性客が目立つ。チョコの手作りキットのほか、お酒など王道からちょっぴりそれた商品も人気を呼んでいる。
丸井今井函館店(本町32)では、例年地階のみに設置していたバレンタイン売り場を、1階にも拡大して販売に力を入れる。フランス出身でショコラティエの巨匠ミッシェル・ショーダン氏の「パヴェ ノワーレ」は函館初進出。スペイン王室ご用達「カカオサンパカ」の「テイスティングセット」は中南米・アフリカ12カ国のカカオの味を楽しめる。
海外12ブランドのほか、水野直己氏の「ワールドチョコレートマスターズ2007受賞作品」など日本人ショコラティエの商品も充実。価格は1000〜3000円が中心で、同店は「国内外を問わず多彩な商品をそろえており、この時期ならではのチョコをぜひ楽しんで」としている。
テーオーデパート(梁川町10)内のオレンジハウスは、1月中旬からバレンタインコーナーを展開。生チョコやカップケーキなどの手作りキット、洋菓子の装飾に使う「アザラン」などの製菓材料が豊富にそろう。特に、クマ型のプチチョコタルトが作れるキット(648円)がよく売れており、「昨年に続いて若い人に人気がある。今週末がピークになりそうだ」。
お酒をプレゼントする女性も多い。ワインショップ・ワダ(本町7、和田一明代表)の一押しは、スペイン産赤ワイン「エル・ビノ・デル・ブエン・アモール」(750_g入り、2500円)。ラベルに赤いハートが描かれており、送り手の意思が受け手に明確に伝わる。重いワイン(フルボディ)だが、まろやかで飲みやすいという。
和田代表は「若い人が購入するケースが多い。チョコの替わりでも、チョコに添えてもいいのでは」と薦める。
函館の地ビール会社「はこだてビール」(大手町5)は、期間限定の「バレンタインビール」(330_g入り、税別600円)を販売中。麦芽とホップ、函館山の良質な地下水のみで醸造した麦芽100%ビール。高温で焙煎(ばいせん)した麦芽「ローストモルト」をブレンドして香ばしさやコクのある深い味に仕上げた。
ビターチョコを連想させるこげ茶色とほろ苦さはチョコやケーキのほか、チーズとの相性も抜群という。同ビールのレストランで販売するほか、通信販売でも扱う。高橋尚弘工場長は「8〜10度ぐらいにして飲むことで、より芳醇な香りを楽しめる」と話す。
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