昨年の大型小売店、売上高 前年比3・7%減

update 2015/2/4 10:13


 函館商工会議所は、市内大型小売店の2014年の売上高をまとめた。集計対象5店舗の合計は、304億3331万円で、前年から3・7%減少した。衣料品や雑貨で不振が続き、前年割れは1992年以降23年連続となった。

 集計対象は、棒二森屋、丸井今井函館店、テーオーデパート、イトーヨーカドー函館店、ダイエー湯川店の5店。13年は10月までWAKOビルを含めた6店舗で集計していたため、全体の減少額にも影響を与えているが、5店舗の比較でも前年を下回った。

 品目別では「雑貨」が前年比12・4%減。同会議所は「貴金属など高額商品の販売が振るわなかった」としている。「衣料品」も同7・2%減と不調。年間を通してセールの販売が伸び悩んだ。このほか、主力の食料品など全7項目中6つで前年割れとなった。

 丸井今井(本町)は入店客数が前年から5%落ち込んだ。客単価は前年を上回ったものの、売り上げは同13・2%減。婦人服を中心とした衣料品の不振が大きく響いたという。

 棒二森屋(若松町)は3〜12月の売り上げが、前年同期比で5%減。食品の催事やお歳暮商戦などで苦戦した。ただ、外国人客の入り込みは好調で、同店は「消費の下支えになっている」としている。

提供 - 函館新聞社

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