函館商業高の和田さん、日商簿記1級2回連続合格
update 2015/2/3 10:12
函館商業高校(川眞田政夫校長)会計ビジネス科3年の和田清佳さん(18)が、昨年11月に行われた日本商工会議所(日商)が主催する第138回簿記検定1級に合格し、第137回(昨年6月)に続いての2回連続合格を果たした。同校初の快挙で、日商によると、2回連続の1級合格は全国的にも珍しいという。
日商簿記1級は年2回試験が行われ、実務経験のない高校生には難関とされる。商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目100点満点で、各科目10点以上かつ合計70点以上が必要。全国の合格率は今回が8・8%、前回が9・7%と狭き門だった。
2度目の受検は、所属する簿記部の顧問・石塚和久教諭の提案がきっかけ。和田さんは「最初の合格が運やまぐれではないことの証明と、次の検定を見据えて自分のレベルを維持するために受検した。」と振り返る。
和田さんが簿記の勉強を始めたのは高校入学後。「当時は雲をつかむような話だった」という1級は、おととし11月に初めて受けたが不合格だった。くじけそうな心を支えたのは仲間の存在。友人と1日12時間近く勉強した日もあった。簿記部の部員として全道、全国大会で出会ったライバルの存在も大きく、「目標に向かって努力し合う仲間がいたから頑張れた」と話す。
同校は昨年3月、簿記会計教育の充実を図ろうと道内で唯一、群馬県の高崎商科大と協定を締結。和田さんは、高大連携の取り組み「Haul−A(ホール・エー)プロジェクト」を通し、同大が提供する講座の映像を視聴しながら学習を進めてきた。
4月からは同大に進学し、税理士試験や最終目標である公認会計士試験の突破を目指す。「同じ志を持った仲間と切磋琢磨(せっさたくま)することが楽しみ。感謝の気持ちを忘れずに勉強に励みたい」と笑みを浮かべ、新たな挑戦の舞台に期待を膨らませる。
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