棒二森屋と本町の新ビルに高齢者大学開設 函館市、16年度から
update 2015/1/31 10:20
函館市は、2016年度に棒二森屋アネックス6階(若松町17)で、高齢者大学を新たに開設する方針を固めた。高齢者大学は生涯学習の場として一定の人気を得ており、屋内遊具施設「大門キッズスタジアム」の退去後に整備予定の「高齢者サロン」に併設する考え。本町の旧グルメシティ五稜郭店跡地に建設する新ビル内の「市民交流プラザ」(16年12月完成予定)でも開設する方針だ。
60歳以上の市民を対象に、さまざまな講義やクラブ活動の場を提供する高齢者大学は現在3カ所。本年度は市公民館や亀田福祉センターを拠点に計約780人が学んだ。
ただ、高齢者大学には定員を超える応募が寄せられるケースが多く、新規に入学できない市民も一定数い。利便性の高い両地域で新たに場を設けることで、高齢者の生きがいづくりを促すとともに、市の中心部に人を呼び込むことも狙いとしている。
JR函館駅前では16年3月に再開発ビルが一部オープンを予定しており、同ビル内に設けられる「子育て世代活動支援プラザ」に、大門キッズスタジアムの機能が集約される。市中心市街地活性化基本計画では、棒二森屋の空きスペースを活用して高齢者の憩いの場や授産製品販売などを行う「高齢者サロン」を16年度に設置するとしており、サロンに大学を併設する考え。市保健福祉部によると、フロアは広さ約680平方bで、高齢者大学の定員は100人以下とみている。
一方、本町新ビルの市民交流プラザは、若者を対象に発表会などを行える多目的スペースとして整備する方針だが、市経済部中心市街地再生担当は「若者が集まりづらい時間帯に大学を開くことで、スペースの有効活用にもつながるのでは」としている。
人が集まりやすく、利便性の高い中心市街地に大学を設けることで、高齢者の一層の社会参加が期待される。市教委は「既存の大学の定員数や開設方法などを検討し、実現に努めていきたい」としている。
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