ドクヘリ円滑運行へ連携 市消防本部 救急隊と初訓練
update 2015/1/28 10:14
2月16日の道南ドクターヘリ運航開始に先立ち、函館市消防本部は27日、ヘリと救急隊の連携訓練を実施した。出動要請に基づいて東部4地域から実際にヘリを飛ばし、円滑な運航に向けた一連の動作を確認した。
道南ドクターヘリに使用するヘリコプターは25日に函館に到着しており、実機を使っての訓練は始めて。28日まで行い、消防職員やフライトドクターら約60人が参加する。
この日は南茅部地区で、50歳の男性がジョギング中に倒れ、右半身がまひしているとの想定で実施。消防本部から出動要請を受けたドクターヘリが南茅部を飛び立つと、ヘリと救急車が落ち合う「ランデブーポイント」に設定した凌雲中学校グラウンド(千代台町)に約10分で到着。2次救急医療機関(重症患者対象)の函館中央病院に搬送する想定で、待ち構えた救急隊が患者を素早くストレッチャーに乗せ、グラウンド横で待機している救急車に運び込んだ。
この後、ヘリは椴法華地区にも飛び、重篤患者を3次救急機関の市立函館病院に運ぶ訓練も行った。
道南ドクターヘリ事務局によると、函館−南茅部間は通常、約6分で行き来可能といい、大幅な時間短縮効果が期待される。東消防署的場支署の鳥居秀幸救急隊長(56)は「訓練開始からほぼ予定通りだった。連携を必要とする流れがはっきり分かった」とした上で、「ヘリで市内まで搬送するメリットは今までの何倍もある」と話していた。
28日は恵山、戸井地区で実施し、2月3〜5日には函病以外の医療機関関係者が参加する訓練を行って運航開始に備える。
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