函館空港 国際線ビル改修検討
update 2015/1/25 10:16
函館空港ビルデング(東陽一社長)は、国際線の利用客急増を受け、ターミナルビル改修の検討に入った。待合スペースや免税店などを改修し、狭あい化の解消を図る計画だ。国や市など関係機関との調整を経て、今春をめどに規模やスケジュールを固める。
同空港の国際線は、2013年秋に台湾のエバー航空と復興航空の2社が定期便の運航を開始。14年11月には中国・天津から、12月にはマレーシア・クアラルンプールからのチャーター便が運航され、同年の国際線利用客は16万人を超えて過去最高となった。また、3月からはエバー航空が毎日運航を始めるなど、今後も利用者増加が見込まれている。
現在の国際線ターミナルビルは、1階ロビーとチェックインカウンター部分が389平方b、出入国審査スペースは758平方b。改修は06年に大韓航空のソウル線就航に合わせて実施した時以来となる。同社は「もともとユジノサハリンスク線の小さな飛行機の乗り入れからスタートしており、近年の利用客増加という状況には対応していない」とする。
同社によると、出発口と到着口、チェックインカウンターが一緒で、離発着時の混雑などが課題という。現在は社内で協議を重ねている段階だが、1、2階の出国待合室や1階のロビー、免税店の拡充などの案を検討している。
関係機関と調整した上で、今春には計画や投資額を決め、早々に工事に着手したい考え。同社は「混雑や出国時に待ち時間が長くては、函館のイメージのマイナスになる。既存施設を最大限活用し、利便性の高い施設にしたい」としている。
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